いまさら言うなって話なのだろうが、このところInstagramを熱心に徘徊している。そのうえで、いまさら言うなって話だと思うが「三瓶康友」ってカメラマンが、えらく気になる。
1983年生まれだそうなので、いま38歳とか……。脂が乗りきってるんだろうなぁ。
(これもいまさら言うなって話だけど)吉岡里帆がいいじゃんと思いつつ、インスタめぐりをしていると、三瓶康友という名前に目がとまったということなのだが。
カメラマンというのは、その仕事の特性として「そこにいる」ということが大前提。そこにこそ価値があるというか……。
数々のモデルやタレントを撮っている三瓶康友は、その数々のモデルやタレントの前でカメラを構えているわけだ。いくら彼より写真の腕がいいカメラマンでも、吉岡里帆の前に立たない限り、吉岡里帆の写真は撮れない。
当たり前すぎて、クラクラしてきた。
でも、この当たり前を続けていけるかどうかで、カメラマンがプロとして生きていけるかどうかは決まる。写真の腕はもちろん、モデルやタレントの接しかた、はたまたマネージャーや編集者やアートディレクターとのつきあい、などなど、つまり、カメラマンのキャラクターも非常に重要。
昔は、目の前のタレントにはニコニコしてるのに、いきなりアシスタントを怒鳴りつけたりするカメラマンはたくさんいた。けど、いまはそういう人は、仕事できないのではないだろうか。「あの人怖い」っていうのは、いまの時代、致命傷だろう。
もうひとつ言うと、昔は、カメラ機材を持っているというだけでプロになれた。けど、いまや、iPhoneだけで撮影しているプロも存在するだろうから、機材がどうのっていうのは意味がない。
三瓶康友、ただものではないなと思うのである。もちろん、この人は一流なので、なにげにLeicaでも撮っているわけだが……。下の写真は吉岡里帆さんではないけど、三瓶康友の才能を感じる1枚。好き。
しかも、『週刊プレイボーイ』と『ar』を、しかもあまりテイストを変えることなく撮っていて、このあたりも時代の気分を引っぱっている感じがするし。とくに、いまは「吉岡里帆」と「三瓶康友」の関係から目が離せない。ふたりしてもっと高いところにいってほしいと願うのであるよ。