どこから見ても美しいって人もいる。けど、ズバリと言ってしまうと「角度によってブス」っていうことはあると思う。誰でも。なので、女の人はみんな自分の顔を鏡で見つつ、どの角度のどんな表情がいいか、しっかりと研究しているのだろう。
と、本日、語ってみたいのは「どこから見ても美」よりも「ときどき見せる美」のほうが価値があるではないか、ってことである。ふつうの顔立ちの子が、ある一瞬のある角度の、ある光のなかでずば抜けて美しくて惚れちゃいましたっていうことは、ふつうにある。プロモデルとかタレントではない一般の女子は、そうやって男に惚れられる。言いかたを変えると、ふつうの女の子の「ある瞬間」の表情に男はやられちゃうってことだ。
で、そういう話の展開のなかで登場させるのは申しわけないのかもしれないけど、高橋凛さんを紹介する。グラビアの仕事とかもやってるらしい。圧倒的なかわいかったり美しいのかっていうと、そんなことはない。たぶん、ふつうにかわいいのだと思う。けど、写真によって、ものすごく魅力的に見える。
これがいい。そういう女の子を撮るカメラマンは「だから、おもしろい」と言うのだ。上の写真と下のモノクロが同じ女の子にも見えないし、モノクロのほうはあまりかわいくないんだけど、そのぶん、写真家はおもしろがっている気がする。若々しいとかピチピチとかキャピキャピじゃないところの、ちょいと深めの魅力みたいなのが撮れてるもんね。