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森咲智美。「日本一エロすぎるグラドル」の、たぶんいちばん大切な決意。

 2021年上半期のグラビアアイドルについて語るなら、まずは、この子、なのである。

 森咲智美。もりさき・ともみ。1992812日生まれ。28歳。身長160cmB89W58H88

「グラビア・オブ・ザ・イヤー」を2018年から3年連続で受賞して2020年に殿堂入りである。昨年の126日に開設したYourTubeチャンネルの登録者数が40万人を超える。Instagramのフォロワー数は411万人!

 

 キャッチコピーは「日本一エロすぎるグラドル」。

 

 「○○すぎる○○」というのは、ここのところあまり言わなくなった。「美人すぎる議員」とか「かわいすぎる消防士」とか。でも、彼女は堂々と宣言する、エロすぎるグラドル……グラドルって、そもそもちょいとエロでないとやってけないと思うが、彼女は「エロすぎる」のである。しかも日本一。

 

 公式オンラインファンサロンがある。その名も「Playroom(プレイルーム)」。

「日本一エロすぎるグラビアアイドル、Gカップの森咲智美です」と彼女はあいさつする。つまり「日本一エロすぎるグラビアアイドル&Gカップ」が肩書き。

 

 圧倒的なのである。グラビアアイドルとして圧倒的な人気を誇る彼女だが、グラドルをやりはじめたのは2016年春から。5年前である。その2年後に「グラビア・オブ・ザ・イヤー」を獲るのだから天性のなにかがあるってことだ。

 

 3年連続受賞するときの審査員たちのコメントがある。

 竹書房の担当者が、まず、こう言う。

「うちは単純に売り上げだけで順番をつけていくと、森咲智美がダントツで、2位の倍くらい売れました」

 それを受けて、イーネット・フロンティアの担当者は続ける。

「これまで2連覇していますが、圧倒的に誰が見ても納得の数字です。認めざるを得ないんですよ。誰よりもがんばっている。つねにトップを取りたいっていう姿勢がすごくて頭が下がる。彼女よりがんばってる子いるかな? って思いますよね」

 

 天性のものがある、それに加えて、彼女は努力家である、と、関係者が言うのだ。

 なにに努力しているかというと「グラビアアイドルをやる」ということ。努力したうえで結果を出している。自分のポジションは「日本一エロすぎるグラビアアイドル」と明確に定義して、そこに向かって突き進んでいる。

 自分をプロデュースして、ブレずに進む。

 

 ところが、エロというのは、意外にむずかしい。グラドルたちがみんな同じ方向に進んでいるわけだし、たんに豊満なボディをクネクネさせているだけでは、トップは取れない。

 

 彼女は、YouTubeチャンネルでなにをしているかというと、語っているのである。あれこれ。たとえば、ユニクロのエアリズムを試着した感想など誰だってやりそうなところだが、彼女がやるともちろんセクシーな仕上がりにはなる、けど、そこはうまくはずして、みたいな。山にキャンプに行って、最初は川遊びして、だんだんビチョビチョになって、天然温泉入って、などという彼女らしい展開に持っていく。

 

 夜、テントのなかで、少しばかり酔っぱらいながら「すべて話します、森咲智美のグラビア人生」と題して、ひとり語る。

 

「ご当地アイドルやってたころに、写真撮ってもらうことがすごく好きだったんですよ。言葉で表現するより得意なのかもしれんって思って、この体型はグラビアかなって思ったときに、あーグラビアになりたい! ってなって、グラビアが夢になりました。グラビアになりたいって、2年間くらいはめちゃくちゃ言い続けてました。グラビアになりたいから行動するっていう明確な目標ができた」

 

 グラビアになりたい——。

 彼女にとって、グラビアは「やるもの」ではなく「なるもの」なのだ。写真のなかの人になりきり、グラビアという存在そのものになる感覚なのだろうか。「あーグラビアになりたい」と強烈に思った瞬間、彼女のあたまのなかに、未来の自分自身が強くイメージされた。

「グラビアになっている自分」である。

 彼女の強さは、そこにあるのではないか。「グラドルとして努力している」ことは、ライバルたちと競争することだ。でも、彼女は違う。「グラビアそのものになっている自分」を模索しているのだ。

 誰かと競うのではなく、自分自身が「グラビアになる」。これは、強い。だから、彼女は日本一なのではないか。

 

 最後に、彼女がテレビドラマに出演したときのInstagramを。昨年2月、テレビ朝日の『多加賀主水』にクラブのママ役で出演したときのオフショット。これはもう、お金のかかったいい女、高級クラブのママそのものである。女として磨きこまれていて、なおかつ会話もうまくて……だけどまだ若くて、かわいげがある。この表情とセクシーな下着姿を重ねると、男の妄想は爆発する。

 YouTubeで、和服の着付けをやればいいのに。

 

 430日には、新刊が出るらしい。『プラトニック猥談』(主婦の友インフォス)。いままでにないおとなの絵本……ってあたりがコンセプトだそうな。