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ケイト・ダミアノヴァ。細すぎるけど、男ゴコロをそそる理由。

ケイト・ダミアノヴァ。Kate Damianova。ウクライナ出身。身長178cmB82W56H86

 

 少し前までは、ファッション系の仕事をしているモデル、とくにランウェイがメインのモデルたちは、やたらと細かった。服をデザインする立場からは、顔が小さくすらりとしているほうがシルエットが美しく見えるというニーズもあるのだろう。だが、それに応えようとするあまり、痩せすぎで健康を害したり、精神的に追いこまれたりするモデルたちもいた。そのため、パリコレではある基準以下に細いモデルを起用することができなくなった。

 また、「美しい女性=細い」というイメージが世界中の若い女の子たちの「痩身願望」を駆り立てているのではないかという声もあるし、日本でも必要以上に痩せようとする少女たちの健康問題もさかんに言われるようになった。

 

好みはいろいろ、だが、男は

 

 細身がいいのか、グラマラスがいいのか、時代とともに好みは変化してきたし、女にとっての「いい女」と男にとっての「いい女」のイメージは違う。また、国や民族によっても好みはいろいろ。

 

 そういう「好みはいろいろ」という前提をまず最初に確認しつつ、それでも、男の側からいうと、一般的には「おっぱいが大きい」のが好まれる。胸が大きくウエストがくびれヒップがでかいと、男たちが振り向いたり口笛吹いたりする、というのが、まぁステレオタイプではあるが世界的に「セクシーな女」ではある。

 

 先日紹介したアメリカの写真家ジョーイ・ライトが撮る女たちなど、まさに、そのタイプ。セクシーとはこういうことだ、と、言わんばかりにボン・キュッ・ドンである(↓)。

好みはいろいろ、だが、女は

 

 そういうある種低俗な視線を、一部の女たちはよしとしない。グラマラスとかセクシーという生きかたではなく、きりりと自立して、スマートで、媚びることのない美しさ、というものを求める。それがまた、ランウェイのモデルたちに痩身を求めることになり——と、話はぐるぐるとまわる。

 

ケイトには、特徴がない?

 

 さて、ケイト・ダミアノヴァである。身長178cmB82W56H86というサイズは、少し細身といえる。ジョーイ・ライトの世界に登場する女たちではないし、写真によっては、細すぎるようにも見える。

 

 顔立ちは? 美しいのは間違いないけど、特徴があるわけではない。

 ウクライナ出身である。「美人の多い国はどこ?」というような質問への回答として登場する国は、だいたい「ベラルーシ」「ラトビア」「ウクライナ」「ブラジル」「ベネズエラ」「コロンビア」なんていうあたりだろうか。

 

 要するに、長い歴史のなかで混血が進んだ国である。さまざまな特徴が混じりあって、洗練されて、誤解を恐れず言えば、人類の進化の方向を示す。

 

誰もが認めてしまう美

 

 だから、ケイトの美しさは特徴がないのではなく「誰もが認めてしまう美」なのかもしれない。

 

 少し細身で、顔立ちが美しい。というわけで、写真家たちにかわいがられる。インスタを眺めると、自撮りもかわいいが、やはり、カメラマンの作品として撮られている彼女が、すばぬけていい。

 きっと、表情なのだろうと思う。カメラを見つめる目がいいのだ。グラマラスではなく、少し小ぶりのバストと、挑むような視線。グリーンの瞳のせいで、こちらに挑んでくるというより、奥底に引きこまれそうになる。

 

 

——なんていうのは、きっと、個人的な好みの問題なのだろう。インスタのフォロワーは24万人。ちょっと少ない気もするが、そんなに有名にならなくていいので、おれだけのケイトでいてくれよ、という男ゴコロは大満足である。